経済・お金のあれこれ

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経団連が大学に改革提言【文系の大学生も数学を学ぶべき】~~現代に求められる人材と働き方

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経団連は若い人材の育成に向け、文系の大学生も数学を学ぶべきとする大学教育の見直す提言をまとめます。

 

今のビジネスの現場ではシェアビジネスやデジタルマーケティングが広がったことにより大量のデータを扱うことになります。

 

これらのデータを処理し、適切なマーケティングにつなげるため、データを処理する統計学と言った数学知識がこれからは必要だと考える経営者が増えているのです。

 

そのため、経団連は大学側に教育の見直しを迫り、経営者が求める人材を育てる狙いです。

 

今後、大学側と話し合いの場を設け、意見交換を行う予定で大学側は入試に数学の科目を追加したり、就職活動の一環として数学系の単位の取得を勧めるといった対応策を覚まられる可能性があります。

 

しかしこれは完全に間違いです

 

言っていることは間違いではありません。そりゃ文系でも数学が出来たほうがいいです。理系でも文章が書けたほうが良いですし英語も出来たほうがいいですね。さらに最近はグローバルに活躍する企業が多いですのでフランス語やドイツ語もしゃべれたほうがいいですし中国語や韓国語も出来ればなおいいです。

 

優秀な人材を欲し、それを育てようとすることは普通のことですがその育て方と活かし方は考えなければなりません。

 

大学は職業訓練校ではない

そもそもにひっかかるのがここです。大学とは専門分野を学ぶ教育機関であり、企業にとって都合のいいスキルを身に着ける職業訓練校ではありません。大学で行われる研究・教育と企業の求めるビジネススキル・知識は本来区別されるべき問題で経団連が口出しするべきことではないのです。

 

しかし経団連は日本の大企業を中心に構成された日本で最も影響力のある経済団体ですので無下に扱えばいろいろと支障があるのかもしれません。多少の配慮は必要なのかもしれませんが大学が企業の求める人材育成機関になることはあってはならないことなのです。

現代の働き方に逆行

日本は昔から何でもこなす「オールラウンダー」がよしとされてきました。それを象徴するのが日本の詰込み型教育で、例えば国・数・社・英と80点なのに理科だけが50点の生徒がいたとすると苦手を克服することに重きを置き、理科を集中的に勉強することを推奨します。

 

しかし現代では欧米型の得意を伸ばす教育法が推奨されています。計算はすごく得意だけど文章を書くのは苦手だという生徒がいれば「計算が得意である」ということをその生徒の個性と捉え、苦手な文章力を鍛えるよりも得意である計算をさらに伸ばす「スペシャリスト」を目指すことを良しとします。

 

この考え方から台頭しつつあるのがアスペルガー障害です。

 

www.keizai-arekore.com

 彼らは人と会話したり場の空気を読んだりといったことが極端に苦手な傾向にありますが、特定の分野にとてつもない集中力と作業性を発揮することがあります。

 

彼らに苦手なことを克服せよ、人ともっとうまく話せるようになれ、周りを見ながら仕事をしろと指導していけばストレスで潰れてしまいますが人との接触を遮断し100%仕事に集中できる環境を作ってあげると健常者では絶対にまねできないパフォーマンスを発揮することがあります。

 

社会で活躍するアスペルガー障害の方々はまさにこの「スペシャリスト」の典型で企業が働き方をちょっと工夫するだけでとんでもない力を発揮する人がいる、環境次第では十分に働ける人が沢山いるということを世に示しています。

 

企業は人材の育て方と活かし方を考えよ

優秀な人材を欲するのは普通のことです。文章も書けて計算も出来て語学も堪能。そんな人材がいればいいな、ほしいなと願うことはいいですがそれはドラえもんがいたらいいのにと願うことに近いです。

 

今ある人材をどう活かすか、どう育てるか。寒さで作物が育たたない北半球で科学が発達したように、石油のない日本で燃費の優れる軽自動車、ハイブリット車が生まれたように困難がイノベーションを生みます。

 

何より一億総活躍を目指す自民党の最大の支援者が正反対の要望を大学に求めていることが何より悲しいです。

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