経済・お金のあれこれ

経済やお金に関するあれやこれや。今更人に聞けないあんなことやこんなこと。経済やお金についてよくわからない人に対してわかりやすく役に立つ情報を提供することを目指します。

詐欺グループと変わらない。利益を得るため客を騙す銀行

前回の記事で紹介しましたが銀行が苦境に立たされています。

 

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 仕事などで銀行との接点がない方は銀行はお金を預かってくれる所くらいの認識しかない方もいらっしゃいますが銀行は会社法によって成り立つ株式会社と同じ扱いを受ける利益追求を目的とした組織であることを忘れてはいけません。

 

デフレにマイナス金利、銀行が利益を上げていくには苦しい現状の中で銀行の不祥事が相次いでいます。

 

金融商品の押し売り

金融商品の知識のない高齢者にハイリスクハイリターン金融商品やこんなもので利益が出ることがあるのかと思うような詐欺まがいの商品まで売りつける銀行があるようです。

 

貯金のようなものだと銀行員に勧められて買わされた"それ"は外貨建て保険でした。

 

外貨建て保険は文字通り日本以外の外貨を運用する保険です。当然日本円で積み立ててそれを外貨で運用するわけですから為替レートの影響を受けます。対象の外貨が大きく値下がりすれば当然元本割れになる可能性もあり、リスクのある金融商品ですが契約した本人はただの貯金だと思っており、家族が気づいて抗議してもお客様には丁寧に説明し、ご納得いただいた上、ご契約いただきましたという必殺の文句が返ってきます。

事実、銀行側が用意している契約書、同意書には本人のサイン、捺印があり何も言えないのです。

しかし契約した本人は”為替”という単語の意味すら分からないうえ自分の保険がどの外貨で運用されていたのか、そしていくらの損失が出ていたのかも全く把握していなかったそうです。

母親が老人ホームへ入所するのを機に母親の財産を整理していたら3000万円あるはずの預金が1000万円に。

原因は”買わされていた投資信託”でした。投資信託を少しでも知っている方ならば3000万円が1000万円になるという異常さがわかると思います。投資信託は自分の資産を投資のプロに運用してもらうものです。いくらリスクがあるとは言え投資のプロが運用して3000万が1000万?普通はありえません。

原因は無意味な売買を頻繁に行うことで発生する手数料でした。

本来投資信託は利益を上げ、資産を増やすのが目的です。しかし資産を増やす気は微塵もなく、手数料を取るためだけの商品でした。

家族は銀行に強く抗議しましたが銀行はこう言うのでした。

丁寧に説明し、ご納得いただいた上、ご契約いただきましたと。

 

不適切な融資と不当な手数料で利ざやを得た東日本銀行

7月13日、金融庁東日本銀行に対して業務改善命令を出しました。

必要な融資金額より多くのお金を貸し付け、余ったお金を定期預金させたり融資するにあたって不当な手数料を取るなどしていたためです。

100万円を10%の利息で貸せば110万円で10万円の利益ですが1000万円を貸せば10%で100万円の利益になります。

例は極端でしたが不必要なお金まで貸し付けて利ざやを稼いでいたのです。

 

追い詰められている営業の銀行員

この詐欺まがいの金融商品を売っている営業の銀行員も実は苦しんでいるのです。

上司から投資信託や保険、カードローンやクレジットカードなどの様々なノルマが課せられ達成できなければ嫌がらせを受けたり罵声を浴びせられたりなど…

それに耐え切れず自ら保険に入ったりカードローンを作ったりする「自爆営業」をしたりしているそうです。

東日本銀行も特定の副支店長が営業成績を上げるためにこのような融資を指示したり実態のない営業所を登記させて融資を実行させていたりしていました。

悪いことをしたり騙したりしてほくそ笑むことが出来る「生粋の悪」というのは意外と少ないものです。

罪悪感に押しつぶされそうになりながらもノルマに追われ、高齢者をターゲットにして詐欺のような商談を持ちかけたり、顧客に損な融資を受けさせる。

これをもしあなたがやらなければならないとしたら?

本当に苦しいのは営業マンかもしれませんね。

 

まとめ

本来の銀行の役割は「金融仲介」「信用創造」「決済機能」という三大機能を使い世の中のお金を円滑に循環させることだと思います。

利益を出すためにこれらの機能が失われたり滞ったりすることはよろしくなく、逆に言えば損失が出てもこれらの機能を維持しなければなりません。

そういった組織が利益追求を目的とする会社と同じ括りで扱うのは無理があるのかもしれません。


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